車中泊の基礎知識 PR

大雨被害【避難所でひと晩過ごした体験談】災害時に役に立った車中泊グッズ|車中泊避難

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2023(令和5)年6月2日。和歌山県。

県内では朝から線状降水帯が発生して、一日中雨が降り続いていました。

大雨の影響で自宅裏の山と畑が土砂崩れになり、自宅にもせまる勢いだったので家族で近くの小学校に避難しました。

自宅裏の山が崩れるのは初めての経験で、しかも次々と発生する雨雲によって降り続く雨。

雨水もいよいよ床上に入ってくるかもしれないという緊迫した状況。

避難する判断をすぐに決めました

https://twitter.com/like_camp_22/status/1664538945613443072

今回、避難所に避難した時に車中泊で使っているアイテムがとても役に立ったこと、必要であれば車中泊避難も考えられるという経験したので、記事にまとめていきます。

この記事で分かること
  • 洪水被害で避難した時の様子
  • 役に立った車中泊グッズ
  • もしもの備えについて家族で話す事の大切さ

大雨による土砂崩れと庭への浸水など、これまでにない経験を家族でしました。

この記事を書いた【ちかもあ】です

■夫婦で定年を待たずに「今」を楽しむ生き方が大切

■子どもの手が離れ、夫婦で共通の趣味を楽しむ

■ふたり旅が人生を変える

こんな考えを持っている40代・言語聴覚士・2児の母です。

ちかもあのプロフィール! Twitterもやっています!

避難を判断するまで

庭の浸水

住んでいる市内の状況

「今までに経験したことのない雨」

毎年ニュースで大雨や洪水・土砂災害が報じられるたびに、地元の方が口をそろえておっしゃることば。

まさにその通り。

普段の大雨を想像して「これくらいならこのまま被害はなさそう」と思っていました。

でも線状降水帯を甘く見てはだめでした。本当にあっという間に雨水で道がなくなり川が橋を越えて民家に流れ込む

車での移動が恐怖でこのまま降り続くと本当に怖いと感じるほどで、まさに「今まで経験したことのない雨」和歌山で約40年暮らしますが初めてです。

これまでの大雨の雨量を短い時間であっという間に越えてきたと感じます。

警報が出ているので子どもを小・中学校へ迎えに行かないといけませんでしたが、道路の浸水で迎えに行けないという混乱がしばらく続いていました。

https://twitter.com/like_camp_22/status/1664498068870553600

自宅周辺の状況

自宅裏の土砂崩れ

自宅裏の山や畑が土砂崩れの被害に遭いました。

低い音の打ち上げ花火が上がっているような音が山に響いていて、「異様な変な音がするな」と感じていました。

崩れた山は幸い自宅を襲うことはありませんでしたが、いつさらに大きく崩れてくるか分からないような状態でした。

夕方の出来事でまだ明るかったので様子を見れて、避難する判断ができたのが良かったです。

夕方17時ころ、暗くなる前に避難準備を進めました

避難所の様子

まさか避難所に避難して、一晩過ごすことになるなんて思っても見ませんでした

今回は、避難世帯が全部で3世帯で、避難先も十分受け入れができる体制でした。

私の家族は

家族構成

私、夫、娘(中1)、息子(小4)、祖母(義母)

避難所に行くと、家族構成や家族の職業、家の状況を書面に書く作業がありました。

これは、多くの世帯が避難して来ていたと考えると、とても時間がかかり混乱するだろうなと感じました。

避難所は、停電や断水がなく、市役所の方も対応して下さったのでとても心強かったです。

その日の夜は学校の教室で過ごしました。

各自、持ってきたおにぎりなどの食料、飲み物をとって、心配な気持ちで過ごしました。

今回の大雨・洪水による避難では

  • 避難が一晩だけと分かっている
  • 電気も水も使える
  • 食料や水もある
  • 子どもが遊べる、気分を紛らわすモノもある(学校なので)

家がどうなるか不安なこともありましたが、避難先では上記のように見通しのつく避難期間だったので大きな不便は感じなかったです。

市役所からは毛布の支給がありました。

役に立った車中泊グッズ

避難を決めて、急いで避難準備をはじめました。

普段から車中泊グッズを身近なものとして使っているので、要領よく準備ができました。

役に立った車中泊グッズ
  • ポータブル電源
  • インフレータブルマット
  • 寝袋
  • LEDランタン

夫婦で車中泊をして旅行やドライブを楽しむ趣味があり、いくつかのグッズが今回の避難に役に立ちました。

ポータブル電源

私が使っているポータブル電源は「充電が早い!」のが強みです。

>>私が使っている「充電が早い」ポータブル電源

一番助かったことは「避難しよう」と決めて、避難準備をしている間に充電を満充電にできたこと。

急速充電

炊飯器の早炊きでご飯を炊いておにぎりを作ったり、お茶を多めに沸かしたりしている間(約30~40分)に充電が完了していました。

  • コンセントからの充電が最速1.6時間と、とにかく早く、充電時間が短い
  • 消費電力の大きい家電も使える
  • 大容量720Wh

今回、停電はしていませんでしたが

  • 持参していた小型扇風機を家族がいるスペースで動かせた
  • 家族がいるスペースでスマホやゲーム機の充電ができた
  • スマホは家族4人分の充電ができた

など役に立ちました。

ちかもあ
ちかもあ

コンセントまでの距離が遠かったので近くでポータブル電源を使えたことが良かった!

避難所で使うポータブル電源

避難所は暑すぎず、寒すぎず過ごしやすい気候だったことが幸いでした。

真夏や真冬で、ポータブル電源で使える電気毛布や扇風機などの家電も使えるのでより便利になると思います。

家族の人数や避難する期間にもよりますがポータブル電源は災害時に本当に役に立ちます

ちかもあ
ちかもあ

災害時だけでなく、趣味の幅が広がることにもなるよ!

ポータブル電源は、選び方や使い方もカンタンです!

>>【失敗しない】ポータブル電源の選び方

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インフレータブルマット

インフレーターマット

インフレータブルマット(インフレーターマット)とは、マットの中にウレタンというスポンジのような素材と空気が一緒にはいったマットです。

エアーマットだと空気だけなので寝た時にふわふわとする感じがありますが、インフレータブルマットだとウレタンの程よい弾力があるので、しっかりと体を支えるようにして眠れます。

横幅は約60㎝と普段寝ている布団に比べるとどうしてもせまいですが、避難所の教室で寝るにはちょうどよい寝心地です。

寝た時に体の痛みが少なく、不安な夜でも少しは眠れます。

いつもは夫婦かソロで車中泊をするのでインフレータブルマットは2つしかないので、高齢の義母と小4息子が使用しました。

腰痛や肩こりの義母も、床で寝るよりは断然寝心地はよく、よく眠れた時間帯もあったといっていました。もちろん朝までぐっすりという訳にはいかず、不安や環境の違いで目が覚めることもあったと。

小4息子は朝までぐっすりでした。ほんとに爆睡でした。すごい!

>>私が使っているインフレータブルマット

ちかもあ
ちかもあ

車中泊でもシートの段差やでこぼこを解消してくれるのでとてもおすすめだよ!

色んな種類がありますが選び方はカンタンです。

>>インフレータブルマットの選び方

【車中泊には必須】インフレータブルマットの選び方|おすすめ10選!極厚マットで快適な睡眠を車中泊で快適な睡眠をとるには、インフレータブルマットがおすすめです。インフレータブルマットは、自動でマットが膨らみ、空気が入り、設営がとても簡単。厚さがしっかりしていて、床や地面の凸凹を解消してくれます。おすすめのインフレータブルも紹介しています。...

市から支給してくださった寝具は毛布。

教室の床に毛布を敷いて、毛布をかぶるという状態。当たり前ですがペラペラで薄い

床に毛布を敷いて寝るとあまりにも体が痛いです。

数分横になっているだけて、腰や肩、首などが傷む。

高齢の方は何枚も毛布を重ねて床に敷いて使っていました。

高齢の方が、支給された毛布を床に敷いただけの状態で寝ている様子は、とてもつらいものがありました。

まさ
まさ

いくら一晩だけの避難だとしても、マット類は用意しておくのは大事だなと痛感したよ!

インフレータブルマットのデメリットは、収納サイズが大きく、2.5㎏くらいあるので重いこと。

車で移動できるなら重さは大丈夫かもしれませんが、かさばります

軽くて広げるとすぐに使えるマットもあります。

クローズドセルマット」と言い、厚さも選べ、断熱性に優れたものもあります。

収納もたたむだけでカンタン。

避難所で「寝る」ことが予想される場合は、マット類は必須だと思います。

ちかもあ
ちかもあ

100均にもロールタイプや折りたためるタイプの銀マットがあります。

寝袋

私が車中泊で使っている寝袋は、家で寝る布団のようなオールシーズン使えるタイプです。

>>私が使っている寝袋

封筒型の寝袋で、ファスナーを広げて大きい1枚の布団のようになるので、避難所で寝る時にとても役に立ちました。

封筒型の寝袋

床に敷いて使うことで床の硬さを感じにくくしたり、冷えも軽減されました。

オールシーズン使える寝袋なので、車中泊でも便利に使えていますし急な避難の時でも季節を問わず使えたのでとても役に立ちました

寝袋には多くの種類がありますが、選び方が分かれば自分の希望の寝袋はカンタンに選べますよ!

私が使っている寝袋のデメリットは「収納サイズがとても大きい」こと。

移動や持ち運びのことを考えると、コンパクトに収納できる寝袋を選んでみる事をおすすめします。

>>寝袋の選び方・おすすめの寝袋

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LEDランタン

LEDランタン

明かりは懐中電灯でも大丈夫!100均のものでも十分です。

一部をしっかり照らせる懐中電灯でもいいのですが、吊るしたり置いたりして全体を照らせるLEDランタンが役に立ちました。

>>私が使っているLEDランタン

今回の避難では停電はしていませんでしたが、夜に他の避難者のみなさんが寝ている中、トイレに行きたくなった時に、弱い光で足元や周囲を照らすのにとても役に立ちました。

みんなが寝ているのに教室の電気をつける事はできません。

また、懐中電灯とは違い、テーブルの上に置いたり吊るしたり光の強さや光の種類を変化できたのもとても役に立ちました。

やわらかい暖色系の光で寝るまでのあいだしばらくランタンをつけて過ごせたことがよかったです。

>>【失敗しない】LEDランタンの選び方

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軽キャンピングカーが車中泊避難にとても役に立つ

軽キャンピングカー

私は夫婦やソロで車中泊をしています。

スズキのエブリイという車をベース車にした軽キャンピングカーです。

車中泊を快適にするために設計された家具やマットが装備されています。

車は災害時の一時避難場所としてとても役に立ちます

今回の避難世帯は3世帯と少なかったのでそれぞれの家庭でプライベートな空間は確保し合えるような状態でした。

ペットがいたり、お子さんが小さいと避難所ではプライベートが守られにくい事もあると思います。

>>私が車中泊で使っているスズキエブリイがベースの【ぷちキャン】

収納スペースや寝心地のいいマットが備えられているのでもしもの時に車内で過ごすことができる安心感があります。

最低限必要と感じた避難グッズ

今回、避難をして感じた「最低限必要な避難グッズ」は以下のことを満たすためのものだと思いました。

  • 寝る
  • 食べる・飲む
  • 身を守る
  • 情報を得る

「避難」といっても、地震か、津波か、水害か、火災か…災害の種類によって

  • 用意するもの
  • 避難の期間

が違ってきます。

災害の種類によっては、避難期間が延びることも予想されます。

  •  地震や津波で自宅には帰れない、住めない
  •  大雨による浸水でしばらく家に帰れない

など。

 

着替え、常備薬、など個々人に合った必要なモノもあります。

季節によっては、寒さや暑さに対応するアイテムも必要になるでしょう。

簡易トイレやプライバシーを守るためのものも…

想像し始めるときりがなく、結局決められない…

ちかもあ
ちかもあ

備えるの、結構むずかしいですよね…

でも以下のことが守れるような備えをしておくことで最低限過ごせるのだと感じました。

  • 寝る
  • 食べる・飲む
  • 身を守る
  • 情報を得る

いつ、どんな災害に襲われるか分かりませんがいつもの生活が一時できなくなるような状態になる可能性は大いにあると思います。

避難を決めたときにすぐに準備や行動ができるように、事前に学んでおくことをおすすめします。

一時的な避難に車を利用することも頭に入れて、どんな工夫や準備が必要か一度家族で話し合ってみてはいかがでしょうか?

https://twitter.com/like_camp_22/status/1664764773223866369

車中泊をやっててよかったと思った瞬間

避難所に行く準備をする時、車中泊での経験をすぐに活かせたこともよかったです。

避難に必要なグッズ、持ってはいても普段使っていないと急には使えない

  •  車中泊や普段の生活で使うことで、非常時に役に立つ
  •  マットやランタン、寝袋の素早い準備や使い方に慣れている

特にポータブル電源がそうです!

起こって欲しくなかった自体ではありますが、車中泊での経験を活かせたこと、家族が無事だったことがよかったです。

>>【軽自動車でもできる!】初心者ための車中泊の始め方

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経験を次のもしもにいかす

自然災害は毎年起こり、平和な日常を壊します。

今回は大雨による洪水・土砂災害で、幸い自宅が無事で何より家族がケガなく無事でいられたことが不幸中の幸いでした。

今回の避難をきっかけに、災害時への備えについて家族で話すいい機会になりました。

たったひと晩の避難でしたが、不安や心配が続きました。

  • こんなものがあればよかった
  • もっとこうしておけばよかった

など経験できたことをもしもの時にいかして行きたいです。

子ども達も災害に対する心構えや、避難所でのルールや気遣い高齢の方への配慮など学ぶことが多かったことと思います。